映画『サイコ(1960)』怖さ、ハンパない!【映画紹介記事】
こんにちは、こんばんわ、もりりんです。
この記事では
映画『サイコ(1960)』※1の魅力について語っていきたいと思います。
※1映画『サイコ』は1998年にカラー版としてリメイクされている為、区別するために()の中に公開年を付けて表記しました。以降、『サイコ』と表記されているのは、1960年公開の方の作品になります。
※2ご紹介の作品名と人物名と注目ワードには黒字のみ
初登場の他作品は黒字とアンダーライン
を入れてあります。
以下、目次になります。
映画『サイコ』のあらすじと概要
あらすじ
アリゾナ州フェニックスの不動産屋で働くマリオンには恋人のサムがいる。彼は経済的な理由でマリオンとの結婚に踏み切れずにいた。マリオンは職場で客が払った4万ドル(公開当時のドルレートは驚異の1ドル360円…日本円で1440万円ほどになる)を銀行まで運ぶことになるが、衝動的にその金を持ち逃げして車でサムのいるカリフォルニアに向かう。途中で警官や中古車店の店主に不審の目を向けられるが、彼女の持ち逃げは表沙汰になっておらず、それ以上のことは起こらなかった。
夜になってマリオンはベイツモーテルという小さな宿に立ち寄り、泊まることにする。そこはノーマンという青年が一人で切り盛りする小さな宿で、彼は隣接した丘の上に建つ屋敷に母とふたりで住んでいるということだった。
マリオンは、ノーマンの誘いで彼と夕食を共にするのだが…。
監督
アルフレッド・ヒッチコック(1899~1980)
イギリス生まれの映画監督、映画プロデューサー、脚本。
アメリカの映画会社で美術監督や助監督の経験を積み、イギリスにて1927年映画『下宿人』で監督デビューを果たす。イギリスで活躍後、アメリカに活動の場を広げ、約60年にわたるキャリアの中で50本以上の長編映画を監督した。ほとんどの作品がサスペンスやスリラー映画であったため、「サスペンスの巨匠」や「サスペンスの神様」とも呼ばれ、映画史上最も影響力のある映画監督のひとりである。
脚本
ジョゼフ・ステファノ(1922~2006)
『サイコ』の脚本を手掛けて、有名になる。その後、SFドラマ『アウター・リミッツ』など、サスペンスやスリラー物を中心に執筆。1964年には、『シェラ・デ・コブレの幽霊』を自ら監督した。完成したのだが、お蔵入りとなる。一説には恐ろしい映像描写のため、試写会で体調不良を訴える人が続出したからだと言われている。
以下に映画の予告動画を載せておきます。自己責任でご覧くださいませ…。
原作
ロバート・ブロック(1917~1994)
8歳の頃、ロン・チェイニー(1883~1930 アメリカの俳優)の『オペラ座の怪人(1925)』を観て、ホラー作品や映画に興味を抱く。『サイコ』は、エド・ゲインという殺人犯が起こした犯罪からヒントを得て、執筆された。
音楽
バーナード・ハーマン(1911~1975)
アメリカの作曲家、指揮者。アメリカジュリアード音楽院を卒業後、主に映画音楽で活躍する。ヒッチコック作品では、『めまい』や『北北西に進路を取れ』などでも音楽を担当した。ロバート・デニーロが出演する『ケープ・フィアー』や『タクシー・ドライバー』にも音楽提供している。
参考情報元:サイコ (1960年の映画) - Wikipedia
キャラクター&キャストについて(良い所&悪い所)
ノーマン・ベイツ役(アンソニー・パーキンス)
https://baike.so.com/doc/5426485-5664707.html
病気を患う母親の世話をしながら、モーテルを経営しているどこか影のある青年。
◇自分からの印象
彼の人生の顛末は、どうしようもない所がありますね。親子の関係はとても大切という事を改めて、学びました。
演じているのは、アメリカの俳優 アンソニー・パーキンス(1932~1992)。
父親が舞台俳優であった影響か、若いころから俳優を志し、舞台に出演。映画デビューは1953年の『女優』。1956年のウィリアム・ワイラー監督のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品『友情ある納得』でアカデミー助演男優賞にノミネートされる。数々の作品に出演し、青春スターとして人気を得る。そして、1960年アルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』にノーマン・ベイツ役として強烈な印象を残した。その後、フランスのパリへ移り、主にフランス系映画に出演。遺作には、1992年ドイツ合作の『わが目の悪魔』やテレビ映画『殺人愛好症(マニア)の男』などがある。
マリオン・クレイン役(ジャネット・リー)
恋人との結婚の為に職場のお金を横領して逃げる女性(言い方ひどいですが事実です笑)
◇自分からの印象
自分の物ではないものを
不正に自分の物にしようとした時の気持ちを追体験できました(汗)
演じるのは、アメリカの俳優 ジャネット・リー(1927~2004)。
彼女の作品で、最も話題になったのは、この『サイコ』である。同作の演技でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞を受賞した。
『サイコ』の中の有名シーンから「絶叫クイーン」の1人とも呼ばれる。娘のジェイミー・リー・カーティスも映画『ハロウィン(1978)』の演技から同様に称されている。
1975年には『刑事コロンボ』に出演。内科医の夫を殺害するミュージカル女優の犯人役を好演している。
ライラ・クレイン役(ヴェラ・マイルズ)
https://david-paris.blogspot.com/2011/12/wednesday-glamour-15.html
妹の行方を必死に探すマリオンの姉。
◇自分からの印象
行動力があり、妹のマリオンより思った事をはっきり伝えてしまう印象がある。
妹思いの良いお姉さんという感じでした。
演じていたのは、ヴェラ・マイルズ(1929年~現在)。
『捜索者(1956)』という西部劇映画や『リバティ・バランスを射った男』というジョン・フォード監督の作品に出演、ヒッチコック作品では、『サイコ』の他に『間違われた男』という作品にも出演している。
映画のうっすらネタバレ感想
※3少数の未視聴の方のためにネタバレ表現を抑えています。ご了承ください。
お金を持ち逃げして、なんたら~という話かと思っていたらどっこい!そんな事はなく、ストーリーはとんでもない方向へ進んでいきます。
音楽も独特で視聴者のドキドキハラハラの気持ちを盛り上げてくれます。
色のないモノクロの映像が物足りない・・・と思えそうですが
とんでもない!色のないモノクロが映画のストーリーを引き立てて、より怖く、より物語に引き込まれます。モノクロの無機質さが映画のストーリーや演出、音楽さえも際立たせていると言えます。ラストには誰もが驚く、驚愕の結末が待ち受けています。
ストーリーやテーマについて(良い所&悪い所)
☆良い所
テーマはタイトル通り
【サイコ(心理)】という事で登場人物の心情をとても上手に描いています。
僕個人の意見ですが
登場人物が感じる希望、不安、恐怖、絶望、疑惑、憂鬱などを映画映像からしっかり受け取る事ができます。
観る側がしっかり受け取り過ぎて
下手をすると、自分自身の精神面にダメージが入ります(笑)
冗談です!冗談ですが、それくらいの強いメッセージ性があります。この強いメッセージ性はヒッチコック監督の全作品を通して、よく見られる特徴のように感じます。
★悪い所
ありきたりな言い方ですが、悪い所がないのが悪い所でしょうか?
「なんじゃそりゃ!作品びいきし過ぎ!!」という声が聞こえてきそうですが、
本当に、変な遠慮もなしで悪い所を思いつきません。
強いて言えば、
よく出来ているのに、作風が古い、年代が古いのがたまに傷でしょうか?
白黒映画ですし、古めかしい作品は見る上で、なんとなく、とっつきにくいですよね。
友達と観ることも、お勧めすることもしづらいかもしれません。
でも、好みや感覚は人それぞれ。
みんな、違うので、自分自身が「観てよかった!これは名作だ!!」と思うのも、
友達にお勧めするのも自分次第です(お勧めの押し売りはよくないですが…)
僕のお勧めを聞いた100人に1人でもお勧め作品の魅力が伝わり、「面白い!」と思って思ってもらえるように発信しています。
演出や脚本について(良い所&悪い所)
☆良い所
例えば、数少ないながらも劇中の音楽には
見ているシーンの迫力をより高める効果があります。
弦楽器の高い音から低い音まで活用し、登場人物が抱いているであろう感情に寄り添った旋律が映像に上手く絡んでいく様は見事と言える演出です。
脚本に関しても、素敵な魅力があります。
映画の主人公はマリオンですが、諸事情により、途中退場します(笑)
続きのストーリーの展開はどうなるかというと
他の登場人物の視点に移って進んでいきます。
複数の主人公が居る訳ではなく、あくまで「主人公は誰?」と聞かれたら、僕は「マリオンです!」と答えます(めっちゃ個人的な意見)。
なぜなら、そう思って観る方が映画のストーリーに対して、ハラハラドキドキしながら楽しめると思います。まさに「サイコホラー」です!!(笑)
映画後半はノーマンが主に登場していくので、もう一人の主人公と言えると思います。
★悪い所
ストーリーやテーマと同じで申し訳ないですが、悪い所が見つけられません汗
作品を見てくださった方で、「見つけた!ここは良くない!!」という所があれば、ぜひ、コメント欄から教えてください。全力で検証・審査します(笑)
まとめ
いかがだったでしょうか?
ロバート・ブロックの原作から始まり、
”もはや”狂気じみた映画作り(悪口ではありません…褒め言葉です笑)や
それらを後押ししてくれる脚本家、音楽家、俳優さんたちの演技、どれが欠けてもこの作品の形にはなり得ません。
全てがこの作品を作り上げる大事な要素のひとつひとつです。
拙いなりに『サイコ』という作品の魅力が伝われば幸いです。
最初の挨拶 もりりんという生き物について【自己紹介記事】
もりりんとは何者か。
- 何故、もりりんなのか。
はじめまして、もりりんと申します。
(1950年~60年にアメリカで最も人気のあった女優.モデル)でもなく
モリりん
(ゲームアプリ パズル&ドラゴンズのキャラクター)でもありません。
ちなみにブログのアイコンは
僕の映画大好きの気持ちが具現化した、映画好きのキャラクター
もりりんです。
あと、株式会社モリリンとも一切、関わりございません。
テレビなどで商品紹介されると、会社名でドキッとします(笑)
名前の由来は、本名をもじったものです。
お察しの通り、名字は「森」です(笑)
僕のあだ名の1つになっています。
名付け親は、確か中学2年生の時の同級生の女の子です。
名付けられた瞬間も覚えているのに、
名付け親のその子の名前を忘れてしまいました。
恩知らずですみません。
お心当たりのある方は、コメント欄までご一報下さいませ(;'∀')
可愛い赤ちゃんですね…この子の可愛さで許してください泣
もりりんは何をしたいのか。
- ブログの目的
このブログの目的は、
「僕が感動したおススメ映画の紹介や鑑賞した映画の感想と考察を読んでくださる方に分かりやすく、面白く、お伝えする事」です。
-
何故、映画なのか。映画との出会い
ここで何故、ブログのジャンルが映画なのか、お話するために
自分の映画との思い出を少し語らせて頂きます。
実は、
映画との最初の出会いは何であったか、はっきりしません(おいおい汗)
どちらかの映画だったかもしれませんね。
・・・
・・・
中学時代の映画と言えば、ハリーポッターでした。
公開される度に見に行きました(笑)
えーと、どちら様でしょうか?…汗
- 転機
高校2年生頃に
一番衝撃を受けて、一番好きになった映画作品に出会います。
アルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ(1960)』という作品です。
このおじさんがヒッチコック監督です。「サスペンスの神様」と呼ばれるほど観客をハラハラドキドキさせる、没入感のある映画を作りました。
僕が最初に見たヒッチコック作品『サイコ』のポスターです。
ポスターの時点でハラハラドキドキしてくるのは僕だけでしょうか?(笑)
僕の親世代か、祖父母世代の白黒(モノクロ)映画でした。
「カラーでない映画って、いつの時代だよ!」って思いますよね(笑)
でも、そんなことは関係ないぐらい、その映画に引き込まれました。
あの衝撃を超える作品に出会えていないので、
未だに僕の映画ランキングで不動の第1位なのです。
この作品との出会いによって、より映画の世界の深みへ
「映画ジャンル」という”沼”へハマっていった様に思います(笑)
下記の記事に『サイコ』という作品の魅力を詰め込みました!
目を通して頂けたら、幸いです。
memento-moririn.hatenadiary.com
もりりんの活動とは。
- 音声ライブ配信アプリ『spoon』
去年の春、
「自分の好きな映画が人に知られず、映画の歴史に埋もれていくのは寂しいな」と思い、
映画紹介を目的としたラジオアプリ配信を始めました。
音声ライブ配信アプリ『spoon』を使用しています。
不定期ですが、映画紹介のラジオ配信をしてます。
過去の録音が残っているので、聞きに来て貰えたら嬉しいです。
このマークのアプリです。色々な方が配信されています。
https://spoon.onelink.me/Uuzo/b97ba87e
-
インターネット動画共有サービス『YouTube』
そして、去年の夏ごろに上記のアプリの録音を活用して、
YouTudeラジオ動画配信として、「もりりん@(映画紹介・映画話)」を始めました。
「週一本のラジオ動画!」と意気込んでいましたが、
パソコンのトラブルやモチベーションの低下で
動画投稿が滞っていました…汗
もう、再開していますが投稿に時間が掛かっています。
見て下さっている方々、気長にお待ちください_(._.)_
YouTudeにも遊びに来てくれたら嬉しいです!
今年9月に入った頃から、
はてなブログのことを知り、「ブログでする映画紹介って、どんな感じかな?」と映画ブログのことを意識し始めました。
以前から、
「動画で伝わりきらない映画の魅力を文章で伝えれたらいいな」
と考えていたので、とても良いきっかけでした。
伝え方を悩み過ぎて、まさにこんな感じ・・・いえ、冗談です(笑)
こちらのブログも
「週1本の映画記事」を目指します!
何卒!!
気軽に気長に、よろしくお願い致します!!!